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倉庫

しじみの書いた絵やら文やらの倉庫。 割と好き勝手にやっているので何でも許せる方向けです。

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からくれなゐに 水くくるとは

 最近和服をあまり描いていなかったので練習。何も考えずに描いていたら下の絵と大体構図が一緒で何だか不気味です。
神国の和服事情。とは言え和服・洋服という呼び方はしないでしょうから神国服とか文州服とか呼ぶのでしょう。名前はどうであれ構造や作法、着こなしは大体和服と一緒です。袴だけはちょっと構造が違い、後紐も材質によってはこういうひらひらした結び方もします。

 以前、旧制高専の記念誌を読んでいた際に、寮監もやっていた挙措端正な先生を紹介するのに「○○先生は学校が終わるときちんと着物に着替えていた。しかも寒い日も行灯袴(スカート状の袴)じゃなくて馬乗袴(ズボン状の袴)を!すごい!」みたいな記述があり、当時はスカートの方が寒いんじゃないのかとあまりピンときてなかったのですが、馬乗袴は穿く時に尻端折りをしないといけないから寒いってことか、とようやくわかりました。

 色の組み合わせは襲色目みたいなセオリーの他にも家ごとにシンボルカラー的なものがありますが、男性は割と自由に着ています。この絵で言うと重里は「蝉の羽」というセオリーどおりの組み合わせ、慶幸は「藤」をベースに色を足したもの、燎は家(櫻城)のシンボルカラーが黒なので黒を固定しつつ孔雀をイメージして自分で選んだもの、という具合でそれぞれ好きにしています。世の中の傾向としては女性は季節感、男性は家の色に重きを置いている感じ。男性が季節感を取り入れてコーディネートすると風流な印象、女性が家の色を取り入れるとちょっぴり辛口というか凛とした印象になります。ものすごく感覚的な話なのですが。

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緩り進みし「猩々の神楽」

 隅を描き慣れようと練習していたもの。あれほど今度はアシンメトリーな髪形はやめようと思っていたのに…。

 月夜野は鬼道の中でも精霊を見て対話することができる「見者(けんじゃ)」としての能力が高い一族。ちなみに他にも肉体を精霊の止まり木として精霊に語らせる「巫覡(ふげき)」、精霊の示すしるしを読み取ってその言葉を知る「識者(しきしゃ)」などありまして、嵩城家の嫁・花越の実家は元は巫覡の家系です。
 そんなわけで隅は普段も精霊と話してばかりでかなり付き合いにくい男ですが、悩みに対して助言めいたことを言ってくれたりもするので、海軍(学校)内ではちょっとした尊敬を集めている村長系男子。話し合いで何か発言しようとすると「静かに、長(おさ)が何か言うぞ!」みたいな変な祀られ方をしています。なお、安達から授けられる公式あだ名は「ぐうちゃん」。

 鬼道は「すべてはあるがまま」という基本姿勢があり、月夜野は特にそれを徹底しているので、年の割に達観していて何が起きても平然としているというかどこまでも流されていくようなマイペース。
よく裸足になったり素肌にセーラー服を着るところは海軍学校を卒業しても変わりませんが、式服は流石にちゃんと着ます。

 あまり関係ないですが昔読んだ漫画に、登場人物のひとりが、自分の瞳がカエルのような緑色だから「フロギー」という仮名を使うエピソードがあったことをこの絵を塗りながら思い出しました。それを聞いた相手はフロギーが本名だと思って、適当に名前を付けられたとたいそう不憫がるのですが、その時に「あなたの美しさは悲しみが磨いたものだったんですね」というようなことを言うのです。そのセリフを読んで幼い私は美人を見る目が少し変わりました。そういう人もいるのだと。

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Bloomin' Knights!

 毎年恒例でお送りしたものの絵柄。タイトルのとおりテーマは「花咲ける騎士」。このフレーズが好きで長いこと描きたいなと思っていたイメージなのでこれを機にもっと描こうと思います。私の創作キャラは大体それぞれにイメージの植物がありまして、燎は月下美人、安達は橘、重里は睡蓮という具合になっております。以前載せた絵のとおり慶幸は南天(かナナカマド)、立花はサンパギータ…ですな。

 最近はずっとレジェンドオブレガシーやってます。キャラを育てるのも戦闘も苦労が多いですが楽しくて、順調にステータスは上がっています。それでも気を抜くと死にかける油断できないゲームです。物語の核となる過去の出来事も見えてきましたが、すべてを知ったら精霊使いであるミュルスはどういう判断をするのかなぁと今から気になっております。なにぶんあまり喋らないキャラなので。今は沼地をうろうろしていますが、ザコ戦ですら楽勝ムードは薄いのに強そうなのが沼の中を徘徊している上にそれ以外にちゃんとボスがいるらしく、それぞれに挑むタイミングを計っているところです。まあ、レベルはないゲームなのである程度ステータスを上げたら後は攻撃と防御の相性みたいなところがあるのですが。相性が悪いと前述のとおりザコにもやられる。

 最近、別役実さんの童話を読み漁っておりましたがついに長年読もうと思っていた『そよそよ族伝説』を読みました。言葉以外でコミュニケーションする一族についてのイメージなど、別役さんが持ち続けていたモチーフを集大成したような作品でした。静かな水辺の村に、大っぴらにできない事情で生まれた権威者の血筋の子を流すための船が流れ着いたことで、過去にその一帯を支配した者たちと現在支配する者の三つ巴の争いが始まり、その裏にある大きな意図、世界に秘められていた真実が明らかになるというかなり壮大なお話です。古事記や日本書紀を思わせる内容ですが、それらの新たな切り口を見せているような、新鮮な驚きがたくさんある本でした。
 これで別役さんの古い童話は大体読んでしまったので今度はもうちょっと新しい本にも手を伸ばして見ましょうかね…。

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顔を入れ替える妖怪が出た

 妖怪ウォッチに顔を入れ替える妖怪が出ると聞いて、実際顔が入れ替わるってどんな感じかと描いてみた結果。
顔が他人と入れ替わるだけで表情や性格は本人のままなので、その人らしい表情をしていれば顔のパーツが他人のものでも案外違和感がない……かもしれません。

 ちなみに、天宅の一部の人間の眼が赤いのは平たく言うと「この人には天神が特に加護を与えています」というしるしなので、多分顔が入れ替わっても赤い人は赤いまま。元々の眼の色が赤いわけではなく、燎も慶幸も素の色は黒。この加護を受けている色は隠すこともできますし、術式を使うために神気が巡る瞬間だけ通電して赤くなる人もいます。重里は赤くないけど誰しも術式を使いすぎると赤くなる(要するに半分くらい神様の世界に行っちゃってる)ので赤くなったときは生命の危機。この場合の赤眼は加護を受けてる人の赤眼とは別物です。

 レジェンドオブレガシー、ちまちま進めています。強い翼獣から逃げながら新しいダンジョンを探索しています。基本的に新しいエリアは地図を入手すると行けるようになるのですが、ダンジョン内の高台に立ったら遠くに廃村が見えてエリアが増えるなど小粋な演出もあります。ミュルスはどんな時でも物静かで冷静なキャラなのですが、翼獣の巣を調べる→翼獣がやってくるという絶体絶命のシーンでも「…だろうと思ったよ」の一言というクールぶりにキュンとしました。他のキャラは何と言うのか、見てみたくなりますね。

 あと、土曜日は劇場版『ジョーカー・ゲーム』観てきました。原作のファンなので若干怖いもの見たさでしたが柳さん作品は良いエンタメになるだろうなというものが多いので、やっぱり良いエンタメになっていました。スパイは華やかじゃなく、むしろ誰の目にも留まらないことに価値があるんだよというのが原作で繰り返されていた趣旨なので、そういう意味ではその逆を行っていますが、最新刊の『ラスト・ワルツ』を読んだ後ですとこれもまた壮大な騙し合いなのかもしれない気がしてきます。だんだん疑り深くなる。とりあえず結城中佐がカッコよかったので私は大満足です。

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今日も道なき道を行く

 お仕事中の安達。電卓のない世の中なので海軍でも算盤が大活躍しておりますが、もうちょっと時代が下ったら計算尺のようなものもきっと出てくるのではないかと。かなり前に描き始め途中で放置していた絵をおざなりに完成させました。線画は3年くらい前に描いたものですが、現在の絵と引き比べてみると3年前からあんまり上達しておらず忸怩たる思いです。

 そんなわけでえあびた13周年でした。トップページは未だに10周年のまま時が止まっていますがもういいんじゃないかという気持ちになっている最近です。こんな色々雑なサイトですが見て下さっている方々には本当にありがとうございます。今年もこんな感じでやっていこうと思いますのでぜひお時間のある時に見てやってくださいませ。

 仕事の方は年末からのヤマが今週ようやく片付いて、取り組んでいたものが晴れて世に出て行きました。色々イレギュラーなこともありましたが何とか終わってよかった。
 今日は体のメンテナンスに行き、柳広司さんの新刊買ったので読みながらのんびりします。D機関シリーズ待望の新刊!ですよ!来週にはレジェンドオブレガシーが発売ですし、前の日記で言っていたとおり別役さんの童話も買いましたし、しばらくは楽しみが続きます。別役さんの本は絶版になっているものも多いのですが、運良くシリーズものを三巻セットで売っている古本屋さんを発見して、amazonなどで買うよりかなり安く買えたのでそれだけでも非常に満足度が高いです。読むのが楽しみ。

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南天と七竃

 今描いているものの副産物な落書き。小さいサイズで描いていたのでこれが原寸ですが、こうしてみると描線が汚いことがよくお分かりいただけると思います。
南天が描きたいだけの絵でした。各人のイメージの花を考えてみたときに慶幸は南天か七竃という結論になりましたが、花じゃなくて実じゃんということに気付いたのはそれからしばらく経ってからのことでした。赤い色が重要なのです。
今見返してみると下書きの方がもうちょっと思い詰めた顔をしていましたな…ペン入れすると勢いが落ちるのを何とかしたい。慶幸は考え事をしている時もただぼーっとしている時も一点をじっと見るクセがあるので、その場にいるだけで無駄に周りを緊張感で溢れさせます。

 この連休は絵を描きつつこの間買ったコート用に黒いフェイクファーで付け袖を作っていました。やっぱりこういうドレスコートの袖はファーじゃないと!というこだわりで。一緒に白いボアも買ったのでセーラー型の付け襟も作りました。これでクルーネックをセーラーカラーにしたりできます。

 最近ぼちぼちと今年の分の本を読み始めたのですが、初っ端から2連続で別役実さんの童話集を読んでおります。40年前の本なので文字に凹凸があり何とも味わい深い…。『星の街のものがたり』は別役さんのテイストがありつつも今まで読んだ中で一番童話らしかったですかね…。『山猫理髪店』は不条理とファンタジーがいい塩梅。宮沢賢治作品を下敷きにしたものはまさに賢治の世界が少し広がったと感じさせるような空気感。さすがはアニメ版の脚本を手がけた御方です。
 別役さんの童話は結構突拍子もない設定だったり突拍子もないことが起きたりするのですが、それが人間の心や社会にあるものの中でも特に身近なものの寓意になっているので、どこか遠い国の話のように聞いているとふと気が付いた時には物語と私の背中同士が触れ合っているようなほんのりした怖さと親しみがあります。
もうちょっと別役さんの本を集めてみたいですね。

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明けましておめでとうございます

 お久しぶりです、何とか過酷な年末を生き抜きました。もー早く失われた休日を取り返したいと思ってはみるものの、その願いが叶えられる保証もないまま明日からの仕事はすでにいきなりクライマックスが約束されています。とりあえず、2月末くらいに大阪に遊びに行こうかなーなどと考えて希望を繋ぐことにしています。

 そんなわけで今年の年賀状絵。印刷したら何だかあんまり色がきれいに出なくてしょんぼりしました。空白の部分には相変わらず近況などが延々とつづられておりました。その中で今年の創作系の目標として「自分だけじゃなくみんなが楽しい創作活動」というのを掲げておりましたが、今年は一次創作に加えて二次創作も頑張っていきたい(当社比)と思っております。せっかく良い作品を世に送り出して頂いていますから、作品を楽しんでるよってことを表現したい。
そんなわけで休み中はずっと版権ものの絵を描いていました。タブロウファンアートの界隈で「何か頭のおかしい奴がいる」くらいに認知されるのが今年の目標です。
 1月は色々なものが発売されるので受けたインスピレーションをどんどん創作の糧にしていきたいですね。レジェンド・オブ・レガシーやるために3DS買いましたし…!

 最後になりましたが、今年もこんな調子で楽しくやっていくつもりですので、どうぞよろしくお願いいたします。

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リラが散っても

 フォースでも使えそうなポーズですが使えません。
 海軍の軍医の助手。いわゆるナース。海軍の野郎どもに「天使」と呼ばれもてはやされております。ドーラ一家の中のシータのごとし。野郎どもが「天使」に会う時には無駄に正装する、そんな男子校のような海軍です。
 いよいよ年の瀬が迫ってきましたね。私はそろそろ24日から30日まで休みなしで働かなきゃいけない現実を受け入れないといけません。そんなわけで場合によってはこれが年内最後の雑記になるかもしれません。何が起きても皆さんよいお年をお迎えください。

 最近は忙しいですが、年末は時間に余裕があるだろうと甘いことを考えていた時期に入れた予定がちまちま入っていて、むしろそれがよい息抜きになっております。セールに行ったり着付けを習ったり。今年はコートは買わないぞと決意したものの半額で売られているとは思わなかった素敵なドレスコートを買ってしましました。いや、本当にコレ長く着られる良いものだから…と自分に言い訳をする現在。着付けは今まで見よう見まねでやっていましたが、やはりきちんと基礎とかロジカルなところを教わると活用できる度合いが違いますね。一回目は着物を着るところまでだったので、次回は帯をある程度習得したいものです。

 そう言えば、ずいぶん時間があきましたが以前の雑記で書いたゆびぬきが三つ出来上がりました。ここを見て下さってる方の中にもゆびぬきを作ったことがある方がいらっしゃるようで、密かに親近感を深めておりました。そんなわけでできたもの。

海軍の白制服、黒制服、術官服のイメージで。作った順番もこのとおり。最初の二つと三つめは模様も刺し方も違うのですが、どちらも楽しかったです。色と柄で様々なイメージを持たせることができるので良いですなー。また何か作ろうと思います。

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鐵牛の神楽

 怪我人×2。ズタボロの男の絵が一週間トップにあるこのサイトらしさ(?
実はひとつ前の浮葉さんの絵と同様、座っている人を描くのがテーマでした。難しいですね! 露出より着込んでいる方が萌える私ですが、裸足には萌えるなあとか考えながら描いておりました。

 この二人を比べれば筋力でも体格でも立花が優っていますが、戦闘力の点では重里の方が優っているので、戦闘では重里が他者の盾になります。ある程度の戦闘力があれば盾になってもダメージコントロールができるだろうという理屈で。補助的な術式でダメージを減らしたり腕力を強化して素手で牛殺しとかする奴なので、この場合は戦闘力と言うか(術式的な意味で)普通の人間以上のことができるかできないか、という感じですが。

 最近、TONOさんの『チキタ★GUGU』をまとめ読みしました。人食い妖怪が百年飼育すると超絶美味になる人間を育てるお話。生き物の生死と言いますか、食べることと食べられること、さらに言えば自分が生きるために他者を殺すこと、という重いテーマを扱っているので一筋縄ではいかないですが、独特の淡々と美しい描き方なのでブルーにはならないです。ただ、テーマに対して自分の答えを出そうと読んだ後は深刻になります(笑) ”百年”の本当の意味が分かった時のときめきと切なさは筆舌に尽くしがたいです。「俺と百年いこうよ」という言葉が字面以上にロマンティック。
登場人物がそれぞれの価値観で生きていて、時折ドン引きするぐらい残酷なんですが、最終的にはどの人もただ酷いだけでもただ善良なだけでもないところに落ち着いて嫌いになれない。いい作品でした。

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いい不死の日

 だから”不死の海将”こと嵩城慶幸さん(? 「化け物じゃないんですから普通に死にますって」と言いつつ何度か死線をかすめてはしれっと「鍛えてますから」と言ってのける程度にダイ・ハード。
 ちょっと前に『トロン』風なストファイ絵というのを拝見しまして、トロン風カッコいい!私も描きたい!という気持ちを持て余しました。すこぶる楽しかったですが陰影で見せる塗り方は難しいですな……。追記に貧乏性でとっといた線画を載せておきます。

 魔法使い系はRPGで言うと大体パーティの後衛ですが、天宅では術士の半分くらいはジャパニーズニンジャなので術士ほど体術が得意なのが多いです。慶幸は足技が得意、重里は投げ技が得意、という程度の違いはありますがどちらもリーチが短い。
 そして今更ながらベストを描き忘れたことに気付きました。イギリス紳士的には上着もベストも着ずにシャツ一枚でいるのは下着で歩いているようなものということなので、ベストだけ着忘れるのはさしずめスカートの下にインナーパンツ(ペチパンツ)履いてないみたいな感じでしょうか。見えちゃったらどうしよう☆みたいなハラハラ感を味わえたりするのでしょうか。そんな恰好ではジェントルマンとは呼べなくてよ……。
 ちなみに腕に付けているのは慶幸の連環術式機構です。慶幸が<神変>を動かさなければいけない非常事態が起きたときのために付けています。

 一昨日のことになりますが、横浜みなと博物館で開催された「大人の海図教室」に行ってきました。毎年やっているのですがここのところ人気らしく、今年は抽選になったとか。海図のブームが来ているのか……。海図についての説明と、廃版になった本物の海図を使って目的地まで航路を引く実践を行う一時間半。ものすごく楽しかったし勉強になりました。「海図は海の上から見えるものしか書いていないんですよー。山の裏に隠れているものなどは省略されています」とか、説明されてみればなるほど道理だなぁと感心します。
 参加者さんも船舶免許を持っている方や、海図を作るための測量船の見学まで行っている方など、かなり気合の入った方々で、私のような素人は予習の不足を痛感しました。今ではGPSもソナーも便利な道具がたくさんありますが、それがなかった頃の話をやたらと聞き出そうとする変な受講生ではあったと思います。三角定規で転進角度を求める方法を聞けたのはとてもよかったです。実習に使ったフルサイズの海図とプロトラクター(定規と分度器が一緒になったようなもの)だけでなく、海図を読むための各種テキストやパンフレット、廃版海図を使ったブックカバーやプロモーション用のシャーペン・消しゴムまで頂けてかなりお得な教室でした。これで勉強しよう……。
 海図は今、私の部屋に貼ってあります。写真は講座の途中で撮ったもの。大きさが伝わると良いのですが。



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〔おまけ:せっかくだから載せたくなった線画〕

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