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倉庫

しじみの書いた絵やら文やらの倉庫。 割と好き勝手にやっているので何でも許せる方向けです。

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南天と七竃

 今描いているものの副産物な落書き。小さいサイズで描いていたのでこれが原寸ですが、こうしてみると描線が汚いことがよくお分かりいただけると思います。
南天が描きたいだけの絵でした。各人のイメージの花を考えてみたときに慶幸は南天か七竃という結論になりましたが、花じゃなくて実じゃんということに気付いたのはそれからしばらく経ってからのことでした。赤い色が重要なのです。
今見返してみると下書きの方がもうちょっと思い詰めた顔をしていましたな…ペン入れすると勢いが落ちるのを何とかしたい。慶幸は考え事をしている時もただぼーっとしている時も一点をじっと見るクセがあるので、その場にいるだけで無駄に周りを緊張感で溢れさせます。

 この連休は絵を描きつつこの間買ったコート用に黒いフェイクファーで付け袖を作っていました。やっぱりこういうドレスコートの袖はファーじゃないと!というこだわりで。一緒に白いボアも買ったのでセーラー型の付け襟も作りました。これでクルーネックをセーラーカラーにしたりできます。

 最近ぼちぼちと今年の分の本を読み始めたのですが、初っ端から2連続で別役実さんの童話集を読んでおります。40年前の本なので文字に凹凸があり何とも味わい深い…。『星の街のものがたり』は別役さんのテイストがありつつも今まで読んだ中で一番童話らしかったですかね…。『山猫理髪店』は不条理とファンタジーがいい塩梅。宮沢賢治作品を下敷きにしたものはまさに賢治の世界が少し広がったと感じさせるような空気感。さすがはアニメ版の脚本を手がけた御方です。
 別役さんの童話は結構突拍子もない設定だったり突拍子もないことが起きたりするのですが、それが人間の心や社会にあるものの中でも特に身近なものの寓意になっているので、どこか遠い国の話のように聞いているとふと気が付いた時には物語と私の背中同士が触れ合っているようなほんのりした怖さと親しみがあります。
もうちょっと別役さんの本を集めてみたいですね。

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