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倉庫

しじみの書いた絵やら文やらの倉庫。 割と好き勝手にやっているので何でも許せる方向けです。

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予言の鳥

 「ずっと不思議に思っていたのですが、海には森がないのですね」

 「お、おう…」という反応を一身に受ける、今日び珍しいくらいの世間知らず。ずっと世の中から隔絶した森の中で生きてきたので世界のすべては森だと思っています。「森」を象徴としての森と考えるとそれなりに哲学的な発言に聞こえるかもしれない。
 素肌にセーラーとかいつでも裸足とか歩くたびにジャラジャラ鳴る装飾品とか色々なことを一から教える必要があります。燎と同じような髪形なのは、もさもさを見かねた慶幸が切ったからとかそういう理由です。みんなあんな感じにされる上に光栄だろって言われる理不尽さ。
 カケアミ、相変わらず描くのが上手くはないのですが楽しかったです。

 隅で「よすみ」と読む、海軍の中で燎、散里に並ぶ変なと言うか難読名。あだ名は「ぐうちゃん」 ちなみに月夜野という地名は群馬に実際あります。月夜野は鬼道という天宅や鷲見の神祇信仰とは違う、シャマニズム的な色彩が濃い原始宗教をひっそりと守ってきた一族でして、隅とは現世から隠れた神霊のすむところという意味を持つ字なので、一族内ではさほど違和感のない名前なのではないかと。
 天宅家の重臣である橘田家の本領・榛原国は元々この原始宗教を奉じて天宅や鷲見に与していなかったのですが、いよいよ天宅に臣従するか滅ぼされるかを迫られたときに橘田、月夜野を含む鬼道の名家三家が集まって方針を話し合ったものの、①徹底抗戦すべき ②戦っても勝てない。鬼道を絶やすべきではない ③教義のとおりすべてはあるがまま、なりゆきに任せればよい と三者三様の意見で、最終的に他の二家を山野に追い散らした橘田が天宅の家臣として榛原を治めることを認めてもらったという歴史になっています。実際は他の二家に日陰者としての運命を甘んじて受け入れてもらう代わりに、自分たちが率先して鬼道を捨てる運命を甘んじて受け入れ天宅の目を誤魔化そうという①~③の案の間を取ったような結論になったという裏事情があります。月夜野はそれ以降(婚姻などのために多少の人的交流はあっても)本当に社会から離れてコミュニティを形成してきたので、隅が数百年ぶりに社会との接点を持った月夜野人。そんな空想です。

 連休も今日で終わりですね。私は昨日、姉と一緒に知り合いのおばあさまの家に遊びに行った以外は特に何事もない連休でした。時折話題にする小さい頃お世話になったおばあさまなのですが、そこの家の娘さんで私たち姉妹の姉貴分が、働いているスイスから帰国すると聞いてこのタイミングで行かねばと思った次第です。姉貴分とは言っても私たちの母と二歳くらいしか違わないのですが、相変わらずとても若々しい。昔のことも最近のことも、お互いのことをたくさん話して楽しい時間でした。

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解けない魔法

 モニターがワイド型、かつ今までより大きくなったので絵が横長になりがちなのですが、このブログのテンプレ的にどの程度の幅まで耐えられるのでしょう……。実験もかねて投稿。
 術式艦<神変>(西海名サンドリヨン)を動かす術式武官二人。慶幸はほぼ実績がありませんので術官の制服姿を描いたのも初めてでしたが、やっぱり白基調の制服が絶妙に似合わない。

 燎と慶幸とジュリーの母がいとこ同士なので、この二人は叔従父と従甥の関係。イトコオジとイトコオイ。(従甥の方は「じゅうせい」という呼び方もあるのですが、叔従父を「しゅくじゅうふ」とは言うのでしょうか……)
 年齢にして10歳程度しか離れていないので現代的な感覚としては従兄弟みたいなものですが、臣下の家の次男坊なジュリーにとってはそんな気安い相手ではないと思います。

 艦を動かすとは言っても艦で一番偉いのは艦長なので基本は艦長の指示に従います。神国海軍の艦はおとぎ話のヒロインから名前を取っているので、艦長が王子様(ヒーロー)だとすると、<神変>(シンデレラ)にとっての術式武官とはガラスの靴ではないだろうかとかちょっと真剣に考えていたある日の通勤途中でした。魔法使いでも良いのですが、ドレスが消え、馬車がカボチャに戻った後でもガラスの靴があればいつでも灰かぶりはお姫様になれるので、そういう消えない魔法的な側面があるなと。
 ちなみに、エンジンも術式で動いている<神変>は他の艦よりも立ち上がりが早いので緊急発進的な任務も与えられています。入港している間は筆頭術官が術式機構ひとつで繋がって、言わばスリープ状態になれるので経済的(他の艦も多くはアイドリング状態で燃料を食ってます)。逆に筆頭は艦が整備などで完全に停止しているとき以外はあまり基地や港から離れられず、寝ていてもじわじわ神気を取られて消耗する、結構制約の多い仕事です。ガラスの靴でいるのも楽ではないと(?

 練習のために全身を描いたので追記↓に。まだまだ精進が必要だなぁ……。

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〔頭からつま先まで〕

萩に羅針の旗印 天下無双の御料艦

 何だか隊員募集のポスターみたいです。「24時間戦えますか」みたいなコピーを添えたら…と書きかけて想像してみたら割とブラックでした。そんなわけでちょっと大人になった郡司。色々なことに耐性がついてそれなりに落ち着きのある顔もできるようになるのではないかと。それにしても描く度に三白眼に拍車がかかっている…。イメージはげっ歯類です。三白眼は関係ないですが。
 背景のマークは、最近わけあって作っていた海軍のシンボルマークです。櫻城の家紋の萩と海軍の碇、あとは天宅のシンボルである八芒星を入れたいと考えたものの、いまいち収まりが悪くてどうしたものかと思っていたのですが、八芒星をちょっと変形させるとコンパスローズ(羅針図)のようになるから海軍的にもちょうど良かろうと、3回くらいバージョンアップしてこの形に落ち着きました。萩があまり萩感が出なかったのが気になると言えば気になりますが、都合があってこれ以上細かくすることもできないので仕方ない。思うさま隠れているのでいつものように追記に全体を突っ込んでおきます。

 この土曜は出勤していたのであまりGW第一波には乗っていけていませんが、明日と明後日はゆっくりしたいと思います。明日は3月まで出向していた職場の人たちと遊びに前橋へ行きます。ちょうど富岡製糸場がニュースになっているのでおめでとうをお伝えしてこようと思います。群馬が喜びに沸いているのを見るとやはり嬉しいですね。


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〔海軍マーク〕

降り注ぐ金の糸 星屑の雨

 アリサ。何だか前に描いたものとは別人のような。描き慣れていないのがまるわかりです。
以前のパソコンは三つ入れていたお絵かきソフトのうち、ようやく二つめ(と三つめ)をインストールしたので色々と機能を試して遊んでおりました。

 西海の文州には「使者」と呼ばれる神族でも妖でもない人外の者がいて、それと契約して力を借りている契約者という人間がいますが、アリサもそんな契約者の一人です。契約者の力を奇跡の力と喧伝して信奉を集めている教団的なものに所属しております。ゲネシスというのは教団内での通称。
 アリサの契約する使者は姿も力も声の形でしか現さないので喋ったり歌ったりすることでしか力が使えません。そんなわけで教団内での役割はもちろん聖歌隊。それ以外にも、男嫌いなので男っ気を排除するため契約者の心身の成長を幼いままで止めていたりする気難しくて変わり者な使者(♀)です。

 そう言えば最近数年ぶりにスーツを新調しました。生地が濃いグレーのバーズアイでして、形と相まってかなりクラシカルになりました。とても良いものなので末永く愛用したいと思います。

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子連れの狼

 連れられているのは人間の方。そういう力関係です(? 動物って描くのが難しい…。
先週は思いもよらないことが起きて忙しかった上に、今月は業務の都合で隔週で土曜出勤なのであまりお絵かきできる時間がありませんでした。今週こそは。

 嵩城の家は番犬をたくさん飼っております。すごく大きかったり見た感じ狼っぽかったりしますがそういう犬種と断固言い張ります(? 慶幸はまさに兄弟姉妹のように犬を可愛がり、犬に可愛がられて育った男です。特にこの犬と仲良しで、山に入ったりするときには一緒に来てもらっていたのではないかという妄想。そういう力関係です(?

 今週も頑張っていきましょう。

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ホルスター系男子

 新しいPCにようやくデータを引っ越して、ソフト関係も整備を始めたのですが、タブレットドライバだけがどうにも上手くいかなくてずいぶん難儀しました。今ではちゃんと筆圧感知してくれます。記念と新しいPCでの描き心地チェックのために落書き。やはり大きい画面に大きいタブレットは描きやすいですな。ちょっと滑りが良すぎるのでもうちょっと調整が必要ですが。
拳銃持ちの安達は肩と腰にホルスターを提げております。ホルスターとかサスペンダーとか萌えるというお話。

 そんなわけで新年度が始まり慌ただしい毎日を送っております。2年はあっという間だったと前の記事で言っておりましたが、元の職場では案外忘れていることが多くて自分の記憶力に驚きます。今までとは大きく違うお仕事に戸惑いながらも、一日も早く仕事に慣れ、やっていることが理解できるように勉強したいと思います。

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卒業

  \教官!/
コボちゃんのコラでこういうネタがありまして、私それが大好きなのです(? 
昨年描きかけたものの、卒業式の季節を逸したまま今年も過ぎそうなので、ひどい落書きですがうp。引っ越しのためパソコン机がなく、段ボールの上で描くのに疲れたという別方向の理由もあるのですが。

そんなわけで明日の昼に前橋を出ます。あっという間の2年間でした。私はどこでも行った場所を愛するタイプですが、前橋でもとても楽しく豊かな時間を過ごすことができました。4月からはまた東京の職場で働くことになり、仕事はやっぱりハードそうなので今までのように創作していくのは少し難しそうです。でもどんな仕事でも頑張っていけそうだし、時間を盗んで精力的に創作していけそうだと思える、そんな力をもらった2年間でもありました。
感謝の念を抱きつつ、私の第二の故郷を後にします。

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神水炉の海将

 荷造りしなきゃ、でも絵を描きたい→線画だけなら→いや、モノトーンなら
で、結局時間を浪費しているダメ人間の見本。
軍服の丈が長すぎました。

 そんなわけでジュリー。術式艦<神変>の中枢、術式武官たちの部屋のイメージです。<神変>のあらゆる術式機構を統制する中枢術式機構は操作する人間それぞれに最適化する必要がありまして、かつ中枢が各人の個人設定を記憶しているのでいつでも切り替えが出来ます。この「自分のことを覚えてくれる」という点が非常に愛着がわくポイントで、中枢と同調できる筆頭術式武官は他の海軍隊員よりも自分の乗る艦に対する愛が深いです。
 それはさておき、その中枢術式機構の本来の姿は何も入っていない大きな箱なのですが、そこに神気が通うと、同調している術式武官の内面を映して箱の中も色々な姿をとります。人によっても違いますし、同じ術式武官でも精神状態によって有様が変わることがあります。ジュリーの場合は水が流れる空間で、自分は完全にぷかぷか浮かぶ水の中。水とは言っても神気が目に見える形になったものなので実際は息もできますし服も濡れません。ジュリーにとって「同調」とは水のように混ざり合うことなのではないかと。
 ……ここまで書いて、要するにエヴァのL.C.Lみたいな概念だなぁと思いました。ジュリーも中枢に同調しすぎるとA.T.フィールドを失って生命のスープになってしまうわけです(適当) 同じく中枢に同調できる慶幸の場合はもうちょっと無機的と言うか、艦橋を模した機械っぽいデザインになります。これは慶幸の思う「同調」が、そのまんま「自分が相手(艦)になること」だから。
俺がガンダムだ。

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友達になんかもどれっこない 君だけのために生きられない

 劇場版少女革命ウテナの予告編にこんなシーンがありまして、それがたいへん好きなので思い余ってパロディしてみたという絵。勢い任せに殴り書きの五代と慶華です。五代は長い襟足を切ると燎にしか見えない…描き分け…。
 このセリフは劇中にはなかったのですが、素敵なセリフだと思うのですよね…。TV版も含めて、本当にこの作品があったから今の私がある、と思える作品です。

 そう言えば、予定通り出向を終えて春から元の職場に戻ることが決まったのでいい加減真剣に荷造りをしないといけません。絵を描いていて引越し準備が終わらないとか、私らしいですがそんな危ない橋は渡りたくない。思えば、一人暮らしにあたって母に唯一言いつけられたのは絵に熱中して食事を抜かないことでした。全然進歩していない。


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〔花の色を薄くしたら今の季節っぽくなった〕

俺がお前でお前が俺で

 ちょっと前にわけあって色々な髪型を描く機会があったのですが、そこでふと思い立って髪形を交換してみた燎と慶幸。燎はドラ息子感が増し、慶幸は何だか弱そうになりました。燎は細くて肩につくと毛先が外にはねるクセがある髪。慶幸は毛腰がしっかりしててゆるやかに縦巻くクセがある髪。そんなことを考えながら描いていました。記事の続きで背中の色を抜いて遊んだりしています。個人的には背景が何もない方がブログの背景と相まってか何だか落ち着く。

 ぼく学異聞の総集編、昨日までにすべて発送いたしました。お手元に届かないようでしたらお手数ですがご連絡下さい。でも増刷するのはたいへんなので郵便屋さんには頑張っていただきたい。ところで最後のページのパロディは、いかに有名な作品とは言え若干わかりにくい気が今になってしています。

 今週末は京都に旅行に行ってきます。暖かくてお天気も悪くなさそうで良かった。
京都と言えば、下の記事でご案内しております、壬生キヨムさんの新刊『あくだま』は京都が舞台ですよ!
古都と妖怪のはんなりファンタジーをぜひ。


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〔白抜き切り抜き版〕

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