ここ最近はあまりまとまった時間が取れず、落書きばかりを量産しておりました。それを寄せ集め。
とりあえず元帥の上向きのまつ毛が描きたかっただけの絵とか、航海から帰ってきた燎が弟の成長に取り乱す絵とか、とある企画用の絵のラフとか、最近我が家に配備された『常用字解』で自分のキャラの名前の漢字を引いてみたら意外なことが発覚したという絵とか。
燎は子供が好きですが、その成長する姿に喜びを感じるタイプなので大きくなっても変わらず好き。あまり故郷には帰りませんが、帰ったらその度に弟たちの成長を喜べるお得な気質です。
そしてこの絵だけでは何のことだかさっぱり分からない常用字解の話ですが、「慶」という字を引いたところ、はるか昔の裁判で使われた「解廌(かいたい)」という羊に似た聖獣に由来するそうです。裁判で争う両者が持ってきた解廌を以て神の裁定を仰ぐそうで、勝った方の解廌の体には「心」という字を書くのだとか。それで「廌」の字に「心」を加えた「慶」が神の加護を受けたよろこびという意味になったそうです。
一方、「幸」の字はそれ自体は両手にはめる手枷のことらしいです。「幸」の字が入る「執」は悪いことをした奴をつかまえて手枷をはめること、「報」は悪いことをした奴が報いを受けて手枷をはめられている姿だとか。それでどうして「幸(倖)」が「さいわい」かと言うと、「手枷をはめられる程度の罰で済んでよかったね」ってことだよと書いてあって思わずホントかよと本にツッコんでしまいました。
でもこの常用字解、なかなか面白くて勉強になります。以前、隅というキャラの名前が「神のいるところ」という意味だという話をしておりましたが、その字のつくりである「禺」は大頭神異のものと言われておりまして。神異は分かるとしても大頭とは何ぞやとずっと思っていたのですが、どうやらそのまま、人ならぬ神秘のものは頭が大きいものとして表現されていたということがこの本を読んでわかりました。土偶の頭が大きく作られているのもそういう理由。へんの方は神が上り下りする梯子を意味していて、そういう神が行き来する奥まって隠されている場所を隅と呼んだのだとか。
漢字は奥が深いですなー。
