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倉庫

しじみの書いた絵やら文やらの倉庫。 割と好き勝手にやっているので何でも許せる方向けです。

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心まで鋼鉄に武装する乙女

 先週に引き続き今週末も泊りがけで出かけてくるのでずいぶん昔に描いた落書きでお茶を濁しておきます。もし天宅の八人兄弟が八人姉妹だったら私のやる気が出るとこれまたずいぶん前にやたら気合の入った七男(七女?)を描いておりましたが、その流れです。女の子同士だったらもうちょっとみんな大っぴらに仲良くするんじゃないかなとかそんなことを考えて楽しんでいました。

   あとついでに海軍連中+αの目の描き分けに悩んでいた頃の落書きを。こんな風に設定してみてますがさほど厳密に守られてはいません。

血筋的で言えば燎と重里は近く、慶幸と清子(と椿姫)は近いので目つきも何となく似ているという程度の感覚で描いています。

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同じ明日をあきらめても それぞれの今を慈しめたら

 ビブロスと使者”カイム”。文州に広く勢力を持つ教団の総本部にある巨大な図書館の司書。パーヴェルの小さい頃に似ているという設定です。決して描き分けができていないわけではなく(震え声) ビブロスはもちろんと偽名と言うか通称です。ゲネシス(アリサ)がそうであるように。
 司書は膨大な図書のありかと内容を記憶(≠理解)してレファレンスサービスするのが仕事ですが、本の管理保全と収集も担っており、図書館に入れる本の選出や(手段はともかく)入手もします。
 ちなみに教団というのは文州に古くからあった宗教の信者のうち、使者の力を霊験・神秘として喧伝した一派でして、同じ宗教の信者であっても教団に与していない人も割とたくさんいます。教団は南文州を中心に広がり、北東方向に行くほどその影響力は弱まります。
 カイムはツグミ型の使者で、契約者を動物や自然の”ことば”が分かるようにしてくれます。動物を使役する力もあるので、もっぱら動物を使った諜報活動をやっていて戦闘能力はほぼないという非常に心強いけど心許ないコンビです。

 観たいと思っていた映画『インターステラー』を最近ようやく観ました。
人類が滅亡の危機に瀕している近未来の地球から、第二の地球を探しに探索の旅に出る「ラザロ計画」が話の中心ですが、そこに重力とそれが生み出す時間の歪みを組み入れて結構真面目に今後起こりうることをシミュレートし、その上で詩的な要素もふんだんに盛り込んだ良いSFでした。主人公がラザロ計画に関わる遠因となった、「何事もしていないのに突然本棚から本が落ちる」という不可思議な現象が最終的に何十年もの時間、何万光年もの空間を超えてまさにワームホール的に繋がる瞬間は本当に興奮しました。ウラシマ効果の残酷さと美しさを肌で感じる作品でした。

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描き散らかし

 私はスタンドカラーが好きでして、詰襟だけでなくわざわざ襟を立てる着こなしも大好きなのですよ。

   そんなわけで生きてます。
この間に小中の同級生の結婚式に出席して、初対面だった同級生のバイト先の仲間と二次会になだれ込んだり、湖のほとりにキャンプに行って小学生の面倒を見たり、非業務で参加したセミナーでモロ仕事上の利害関係者と同じ卓になったり色々ありました。つまるところ忙しいながらそれなりに楽しく過ごしています。欲を言うならもっと創作したいですが、来週の出張が終われば本来業務が本格化するまで一瞬は一息つけるはず…。

   あと、お気に入りのブランドの秋物受注会にも行ってきましたー。今回のコンセプトは「魔術学校の入学準備」らしく、カッチリ感と可愛らしさがちょうどよいバランスでした。特にファーのケープとコートが同じシリーズで出ていて、私以外のお客さんもみんなケープorコート、ブラウンorベージュでかなり悩んでいました。これから暑くなる季節ですが、アウターは見ているだけで幸せになれます。

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安眠法

 夜泣きする郡司を寝かしつける重里。ちなみに彼らが話しているのは幻獣の獏のことです。動物のバクは多分見たことがない。
 重里は(比較的)お坊ちゃんなので実家から健康維持に必要そうなものを色々送ってきてくれます。薬香とか手荒れの薬とか腹痛の薬とか。そういうものを惜しまず、かつ持てる者の気負いや負い目もなく他人に提供するあたりが重里のいかにもお坊ちゃんらしいところです。
 海軍学校の寮は大体同じくらいの時期に入学した連中を4人でひと部屋くらいに割り振りますが、途中脱落していく奴がいるので空いたところに別の期の人間が押し込まれることがあります。郡司は一年生の時に三年生の立花・重里と同部屋にされたかわいそうな生徒。立花も重里もそれなりに面倒はみてくれますが、やっぱりそれなりです。でも結局のところまともな人間で郡司に冷たい奴はいない海軍(学校)なのではないかと思います。郡司がいかにも弱そうなので郡司いじめ恥ずかしいみたいな風潮。郡司本人にとっては良いのか悪いのか分かりませんが。

 今月・来月は色々あって完全オフの日がほぼないので頑張って時間を盗んで更新していきたいですな…。

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火狐と魔法使い

 机の上を片付けていたら小さなメモ帳にすっかり忘れ去っていたシルバーレインのネームが切ってあったので復元してみましたが、どんなつじつま合わせがあるのかもはや私にもわからないです。
 しかし、改めて描いていただいた絵を見ると三祇郎のかわいいことかわいいこと。かたや螢介はシニカルと言うか不真面目な感じが滲む描き方をしていただいている分、三祇郎の何と言うかプロレスで言うところのベビーフェイス感がすごい。二人とも素敵に描いていただいてありがたいことでした。

 そろそろ私も円城塔さんの本を読んでもいい頃だろうと、手始めに『Self-Reference ENGINE』読みました。スパコンの開発競争が行くところまで行って、量子コンピュータすら超える演算能力を手に入れたたくさんの巨大知性体(もはやコンピュータとは呼ばれません)がついに世界まで演算するように――つまり自然法則になった世界のお話。巨大知性体たちが『そよ風になった』のと時を同じくして世界には「イベント」と呼ばれるある種の災厄が起こり、今まで平行だった複数の世界が砕けてぐちゃぐちゃになってしまっています。それをひとつの束に戻そうと他の巨大知性体と世界の書き変え合戦(演算戦)を日々続ける巨大知性体たちと、その中にある人間がそれぞれに何となく環境に適応したり積極的に世界を一つに戻すために奮闘したりする連作?短編集。難解なのかなと思わせて割と把握しやすく、オーソドックスなテーマかと思わせて一段上の広がりを見せる。色んな方向から色んな方法で世界を描き出していて面白かったです。
人機融合とか人機共生とか大好きな私なので、互いに照らし合いながら生きている人間と巨大知性体がすごく良い。
もう少し色々な作品を読んでみたいと思います。

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海千山千

 櫻城総代と嵩城総代。年も近いので仲良しです。というか燎は嵩城の家が全体的にお気に入りで慶幸はもちろん他の弟妹とも仲良し。年は嵩城総代の方が6つほど上ですが、燎の方がやんごとないので偉そうと言うか友達感覚で気安い。
 時折首都(?)に各州総代が集まってミーティングを開催するのですが、その時にはお互いに国内がどんな感じみたいな世間話をしたり空いた時間に稽古をしたりしているイメージです。思うに燎は友達とは一緒に何か活動をしたいタイプ。パーヴェルとは連弾したり。一人では行けない境地に行きたいのかもしれません。
そんなわけでなかなか時間が取れない日が続きますがじわじわ絵を描いたりしています。

 映画版エンダーについてはまた改めて。

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水平線のその先に君を連れて行くのさ

 ジュリー尽くし。落書きをしているうちに聴いている曲のイメージからどんどん描きたいものが増えるも新しくキャンバスを作るのを面倒がって余白に描くから結局非常にとっ散らかった紙面になるという悪い例。

 重里は一人の時間を大切にするので意識的に腕組み・足組みして周囲に拒絶のサインを送っているのですが、そんな態度への反感、憐憫、はたまた親愛からあまり放っておいてもらえません。頼まれれば嫌な顔をせずに勉強を教えてやる程度の親切さは持ち合わせていますが、用が済んだらリーブミーアローンというスタンス。前述のとおり平穏を乱されることが多いので割といつでもトゲトゲしています。
 そんな人間ですが、自分が中枢と同調する<神変>とは文字通りゼロ距離での親しいお付き合いです。<神変>(の中枢)に意志はありませんが、重里と同調しているうちに彼のことを学習し、次第に重里の無意識的なものを中枢に映すことができるようになります。疲れたなぁと思ったら美しい風景を見せて癒されたいというほぼ無意識の欲求を形にしたり、捉えようによっては自分の気持ちに応えてくれているような動作をするので重里はますます<神変>という艦を愛するようなると。燎なんぞはその様子を微笑ましさ半分心配半分で「ピグマリオン」と呼んだりするというそんなエピソード。
 <神変>は重里に満天どころか地にも満ちる星を見せるのですが、小瀬村晶さんの『虹の彼方』を聴いていたらそのイメージが鮮明になったのでメモがてら描いていたのが画面中央あたり。虹にちなんで7つのアレンジが入ったアルバムなのですが、個人的には[.Que] Remixが特に好きです。静かな入りからぐっと盛り上げてくる感じが。スタッフロールとかで流れそうな感じなのですが、この曲をバックに文字が流れていく様を想像するだけで感涙を流せる勢いです。

 絵と同様に文章もとっ散らかった感じですな……。

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月と虎

 海軍の人間はみんなよく歩きます。この夫婦も雨の日でも散歩しているのではないかと。

 この週末は大阪と愛知に行ってきました。
万博記念公園に初めていきましたがすごいですね。まだ万博やってるのかってくらい人がいました。あと太陽の塔が思っていた以上に大きい。
目的は国立民族学博物館に行くことだったのですが、すごく充実した展示で一日の半分をそこで過ごしてしまいました。地域ごとの歴史と風俗を中心に、特殊な内容を本気で教えてくれるのでこれは勉強したい人には聖地のようなものだろうなと思います。現に、資料スペースがかなり充実していましたし研究をしていると思しき人がたくさんいました。
建物も良いデザインで、ここが廃墟になったらどれほど美しいか…。私にとっての建築の美しさの基準は良い廃墟になるか否かです。

 愛知は叔父一家と祖父にあいさつするため立ち寄りました。従妹がいつの間にやら大学生になってすっかり大人びていました…私も年をとるはずです。

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第四夜

 描きたいイメージの練習用に描いたラフ。
私はラフに色付けた上から清書する派です(? 線が汚すぎて色分けしないとどこに何が描いてあるのか分からなくなるのですよね…。ムダ線少なく描線きれいに、は永遠の課題です。

 最近はヘルマン・ヘッセの本を数冊読んでいたのですが、『デミアン』のデミアンとか、『車輪の下』のハイルナーとか、はたまたジャン・コクトーの『恐るべき子供たち』のダルジュロスとか、気弱な少年の前に現れるちょい悪である種の才気とカリスマ溢れる少年というのは男の子にとっての白馬の王子様幻想みたいなものなのかしらとか読みながら考えておりました。
 デミアンの作中で何度か語られる、生まれ出でるために破らなければならない世界の殻と、アブラクサスの話はとても印象的でした。少女革命ウテナのBGMに『アブラクサス』というタイトルの曲があるのですが、言わんとしていることがわかるというか、私の中にある世界が更に広がるというか。

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からくれなゐに 水くくるとは

 最近和服をあまり描いていなかったので練習。何も考えずに描いていたら下の絵と大体構図が一緒で何だか不気味です。
神国の和服事情。とは言え和服・洋服という呼び方はしないでしょうから神国服とか文州服とか呼ぶのでしょう。名前はどうであれ構造や作法、着こなしは大体和服と一緒です。袴だけはちょっと構造が違い、後紐も材質によってはこういうひらひらした結び方もします。

 以前、旧制高専の記念誌を読んでいた際に、寮監もやっていた挙措端正な先生を紹介するのに「○○先生は学校が終わるときちんと着物に着替えていた。しかも寒い日も行灯袴(スカート状の袴)じゃなくて馬乗袴(ズボン状の袴)を!すごい!」みたいな記述があり、当時はスカートの方が寒いんじゃないのかとあまりピンときてなかったのですが、馬乗袴は穿く時に尻端折りをしないといけないから寒いってことか、とようやくわかりました。

 色の組み合わせは襲色目みたいなセオリーの他にも家ごとにシンボルカラー的なものがありますが、男性は割と自由に着ています。この絵で言うと重里は「蝉の羽」というセオリーどおりの組み合わせ、慶幸は「藤」をベースに色を足したもの、燎は家(櫻城)のシンボルカラーが黒なので黒を固定しつつ孔雀をイメージして自分で選んだもの、という具合でそれぞれ好きにしています。世の中の傾向としては女性は季節感、男性は家の色に重きを置いている感じ。男性が季節感を取り入れてコーディネートすると風流な印象、女性が家の色を取り入れるとちょっぴり辛口というか凛とした印象になります。ものすごく感覚的な話なのですが。

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