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雑記帳

ノルニル

 今日はバレンタインですね。私は今年も例によってチロルを作ってお世話になっている方々にお送りしました。
何を描くか決まりきらないうちは描きあぐねていたのですが、今年は女の子でいこうと決めた途端に驚くほどあっさり描けました。このモチベーションの上がりよう。今年はフランス菓子っぽいイメージで背景を作っていましたが、こういう無機質なものを描くのはたいへん楽しいです。
金髪のはパーヴェルの妹のアリサ。わけあって今は一緒に暮らせていない設定。

 そう言えば、年賀状の絵で話題にした別役実さんの『黒い郵便船』が4月に復刊されるようです。今回は『空中ブランコ乗りのキキ』を表題作にするようですが、内容は同じだとか。挿絵も変わるらしいので旧版は持っていますがちょっぴり欲しい…。
「一度しかできないよ。一度やって世界中のどんなブランコ乗りも受けたことのない盛大な拍手をもらって…それで終わりさ。それでもいいなら、おやり。」
『空中ブランコ乗りのキキ』、とても深くて悲しくて、それでいて凛とした心を教えられる物語です。三回転宙返りが出来る唯一のブランコ乗りであるキキが、アイデンティティを揺さぶられる出来事を経て、一つの結論に達するまでの短いお話。ここに私はある世界で王と呼ばれる者の幸福と悲しみを感じます。

 ちょっと話はそれますが、今朝方私が大好きだったスケーターのプルシェンコが現役引退する意向、というニュースを見てついにこの日が来てしまったという気がしております。引退宣言自体は既に何度かしていますが、今回は本当に戻ってこられないところまできているなぁと。彼が17、8歳くらいの頃から演技を見ていましたが、プルシェンコと最大のライバルだったヤグディン、二人ほど日本では有名ではありませんでしたがアブトというロシアの3選手が私の青春時代の憧れの貴公子でした。中でもプルシェンコの演技は良い意味で型破りで、人をあっと言わせて楽しませる素敵なものでした。それがエキシビジョンとかで爆発するわけです。件の筋肉スーツとか男性衣装→女性衣装の早替えとか。
 いつの間にやら貴公子は皇帝になり、共にロシア男子フィギュアの黄金時代を築いたヤグディンが引退してしまってからも、ロシア男子フィギュア界をほとんど一人で、しかもあんなに陽気に背負ってきた姿は誇り高くもあり、見ていて涙ぐましいほどでもありました。
 私は「王」というニュアンスの言葉を使うとき、その世界に唯一力強く燦然と輝く太陽というイメージの他に、身を燃やし続ける苦しみのようなイメージも少なからず持っておりまして。そういう意味でも彼は私の思うとおりの「皇帝」でありました。
 それでも嬉しいのは、プルシェンコは本当にフィギュアスケートを愛していたのだな、と思わせてくれたこと、そのフィギュアスケートを続けるために身体を労わってくれたこと、でしょうか。オリンピックで演技を見たかったですが、何よりも身体が大事です。本当に、身体が動かなくなったり最悪の場合死んでもおかしくない満身創痍具合だったので。とってもチャーミングな人なのでぜひまた顔を見せて欲しいですね…。

 そんなわけで、プロ意識のありようについて考えた今日この頃でした。

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